羊や牛の放牧を手伝う犬のグループです。
家畜達がばらばらにならいないように誘導します。
また、家畜を狼などの野生動物から守る番犬として活躍する犬もいます。
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク【小型】
ウェルシュ・コーギー・カーディガンより新しい犬種です。
比べると耳が少し小さいのが特徴です。
小型ですが、頑丈な体つきをしているので、抱き上げると見た目より重さを感じます。
原産：イギリス
体高：約25～30cm
体重：(オス)10～12kg (メス)9～11kg
ベルジアン・シェパード・ドッグ マリノア【大型】
古くからベルギーで牧羊犬として活躍してきた犬種です。
ベルギーのいくつかの地方でつくられたため、地方によって見た目が変わり、現在は4種類に分けられています。(グローネンダール・マリノア・ラケノア・タービュレン)
犬種名は、各地方にちなんでつけられています。
原産：ベルギー
体高：(オス)約62cm (メス)約58cm
体重：(オス)25～30kg (メス)20～25kg
オールド・イングリッシュ・シープドッグ【大型】
頑丈な体をもつ、イギリス原産の牧羊犬です。
豊かな被毛がはえており、雨や風に強いのが特徴です。
この犬種はほとんどが断尾(しっぽを切ること)をされていたことから「ボブ・テイル(短いしっぽ)」という別名をもっています。
原産：イギリス
体高：(オス)約61cm (メス)約56cm
ボースロン【大型】
古くからフランスで、牧羊犬として活躍してきた犬種で、原産地のボース地方にちなんで名づけられました。
足の指が多いことと、赤い靴下をはいているように見えることが特徴で、「レッド・ストッキング」とも呼ばれています。
原産：フランス
体高：(オス)約65～70cm (メス)約61～68cm
スキッパーキ【小型】
犬種名は、ベルギーのフランドル地方の方言で「小さな羊飼い」を意味しています。ネズミやモグラの猟犬としても活躍してきました。
首のまわりにたっぷりと毛がはえているのが特徴です。
原産：ベルギー
体重：3～9kg
シェットランド・シープドッグ【小型】
イギリス北部のシェットランド諸島原産で、「シェルティー」の愛称で親しまれています。草木も大きく育たない厳しい環境で、長い年月をかけて小型化し、現在の姿になりました。
つぶらな瞳と首から胸にかかるえりまきのような飾り毛が特徴です。
原産：イギリス
体高：(オス)約37cm (メス)約35.5cm
ポーチュギーズ・シープドッグ【中型】
犬種名の通り、ポルトガル(ポーチュギーズ)の南部で活躍している牧羊犬です。
ウェーブがかった被毛が特徴で、まゆ毛やひげのような被毛が顔を覆っているため、やや表情がわかりづらい犬です。
原産：ポルトガル
体高：(オス)約45～55cm (メス)約42～52cm
体重：17～27kg
ラフ・コリー【大型】
2千年前にローマ人がイギリスに持ち込んだ犬が祖先だと考えられています。
牧羊犬として活躍してきました。
体を覆う豊かな被毛と、耳の先が少しだけ折れているのが特徴です。
原産：イギリス
体高：(オス)約61cm (メス)約56cm
スロバキアン・チュバック【大型】
17世紀には、スロバキアの高原で飼われていたとされている歴史のある犬種です。
家畜を狼などから守る優秀な護衛犬として、役目を果たしてきました。
もこもことした、柔らかく白い被毛が特徴です。
原産：スロバキア
体高：(オス)約62～70cm (メス)約59～65cm
体重：(オス)36～44kg (メス)31～37kg
スムース・コリー【大型】
ラフ・コリーと同じ犬種として、スコッチ・コリーと呼ばれることもあります。
ラフ・コリーとの大きな違いは、毛が短いことです。
生み出されたころは、今よりずんぐりとして体つきでした。
原産：イギリス
体高：(オス)約56～61cm (メス)約51～56cm
体重：(オス)20.5～29.5kg (メス)18～25kg
ピカルディ・シープドッグ【大型】
9世紀ごろに生み出された、フランスでもっとも古い犬種のひとつです。
粗くゴワゴワとした手触りの毛質は雨風に強く、牧羊犬としてだけでなく、番犬や家畜を守る護衛犬としても活躍してきました。
原産：フランス
体高：(オス)約60～65cm (メス)約55～60cm
ジャーマン・シェパード・ドッグ【大型】
がっしりとした筋肉質な体と、優れた頭脳をもっています。
シェパードは「羊飼い」を意味する言葉ですが、牧羊犬としてではなく、軍用犬や警察犬としてドイツから世界へ広まった犬種です。
現在は、世界中で盲導犬や警察犬、救助犬などとして活躍しています。
原産：ドイツ
体高：(オス)約60～65cm (メス)約55～60cm
体重：(オス)30～40kg (メス)22～32kg
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ【大型】
ジャーマン・シェパード・ドッグから、たまに生まれる白い被毛の子犬を繁殖させたのが始まりです。
その後、スイスにわたり、丈夫で健康的な体につくられ、固定化されました。
原産：スイス
体高：(オス)約60～66cm (メス)約55～61cm
体重：(オス)30～40kg (メス)25～35kg
マヨルカ・シェパード・ドッグ【大型】
スペインのバレアレス諸島のマヨルカ島で、1800年代から存在したとされる犬種です。
筋肉質な体をもち、暑さにも強いため、長年にわたり、牧羊犬や番犬として活躍してきました。
原産：スペイン
体高：(オス)約66～73cm (メス)約62～68cm
体重：約40kg
ダッチ・シェパード・ドッグ【大型】
19世紀末、オランダで「ブリンドル」と呼ばれる毛色を基本とした犬種として生み出されました。
被毛によってショートヘアード、ロングヘアード、ワイアーヘアードの3タイプに分けられます。
現在は、牧羊犬のほか警察犬や軍用犬などとして活躍しています。
原産：オランダ
体高：(オス)約57～62cm (メス)約55～60cm
ポリッシュ・ローランド・シープドッグ【中型】
ビアデッド・コリーの祖先となる犬です。
牧羊犬としてすぐれ、ポーランドでは「PON(ポン)」の愛称で親しまれています。
生まれつき尻尾がない個体が多いのも特徴です。
原産：ポーランド
体高：(オス)約45～50cm (メス)約42～47cm
マレンマ・シープドッグ【大型】
2千年以上の歴史がある犬種で、イタリア中西部のマレンマ地方の牧羊犬を祖先にもちます。
牧羊犬のほか、夏には被毛を刈り取られ、セーターなどの衣類の材料に利用されることもありました。
原産：イタリア
体高：(オス)約65～73cm (メス)約60～68cm
体重：(オス)35～45kg (メス)30～40kg
ビアデッド・コリー【中型】
ビアデッドは、英語で「あごひげををもつ」という意味です。
その名の通り、頬から下あごにかかる、髭のような長い被毛が特徴です。
雨や霧の中でも作業できる、全天候型の牧羊犬として知られています。
原産：イギリス
体高：(オス)約53～56cm (メス)約51～53cm
クロアチアン・シープドッグ【中型】
14世紀ごろに、アジアからもちこまれた犬種とセルビアの犬を交配して生み出されたと考えられています。
体を覆う黒い毛は長くて柔らかく、くせがあります。
頭と足の被毛だけ短いのが特徴です。
原産：クロアチア
体高：約40～50cm
ボーダー・コリー【中型】
8世紀ごろから、北ヨーロッパの海賊(バイキング)によってイギリスに持ち込まれたトナカイ用の牧畜犬が祖先です。
もっとも頭の良い犬種とも言われます。
原産：イギリス
体高：(オス)約53cm メスはオスよりやや小さい
オーストラリアン・キャトル・ドッグ【中型】
ウシなどを管理するために、オーストラリアに生息する「ディンゴ」という屋政権と、イギリスの牧羊犬を交配させて生み出されました。
青みがかった灰色の被毛をもち、別名「ブルー・ヒーラー」とも呼ばれます。
原産：オーストラリア
体高：(オス)約46～51cm (メス)約43～48cm
オーストラリアン・スタンピー・テイル・キャトル・ドッグ【中型】
犬種名のスタンピーは「太くて短い」という意味で、1cm前後の太くて短い尻尾をもっています。
オーストラリアン・キャトル・ドッグとは祖先が同じです。
「スタンピー」の略称で、オーストラリアでは広く親しまれています。
原産：オーストラリア
体高：(オス)約46～51cm (メス)約43～48cm
オーストラリアン・ケルピー【中型】
がっちりした筋肉質な体と、キツネに似た顔立ちが特徴です。
おもに牧羊犬として活躍してきました。
ケルピーはスコットランドに伝わる水の精の名前です。
原産：オーストラリア
体高：(オス)約46～51cm (メス)約43～48cm
クーバース【大型】
家畜をオオカミなどから守る仕事をしてきました。
クーバースは、トルコ語で「武装した警備兵」を意味します。
真っ白な被毛をもち、夜でも姿を見つけやすいため、重宝されたと言われています。
原産：ハンガリー
体高：(オス)約71～76cm (メス)約66～70cm
体重：(オス)48～62kg (メス)37～50kg
タトラ・シェパード・ドッグ【大型】
ポーランドのタトラ山地原産で、ふさふさとした尻尾が特徴的な犬種です。
その白い被毛と体つきからクーバースを祖先にもつと考えられています。
夜間の見張りなおで活躍してきました。
原産：ポーランド
体高：(オス)約65～70cm (メス)約60～65cm
チェコスロバキアン・ウルフドッグ【大型】
オオカミと犬との交配をきっかけにつくられた犬種です。
1950年代、チェコとスロバキアのブリーダーが協力し、優れた軍用犬として生み出されました。
原産：旧チェコスロバキア
体高：(オス)約65cm以上 (メス)約60cm以上
体重：(オス)26kg以上 (メス)20kg以上
オーストラリアン・シェパード【中型】
牧羊犬のほかにも、救助犬や犬のスポーツ競技など、幅広い分野で活躍しています。
同じ模様は二度と生まれないといわれるほど、複雑な柄の被毛をもつのが特徴です。
原産：アメリカ
体高：(オス)約51～58cm (メス)約46～53cm
サールロース・ウルフドッグ【大型】
オランダのリンデント・サールロースという人物が、犬と狼を交配させて生み出した犬が祖先です。
狼の特色を強く受け継いでいます。
原産：オランダ
体高：(オス)約65～75cm (メス)約60～70cm
ルーマニアン・ミオリティック・シェパード・ドッグ【大型】
原産地のルーマニアでは、牧羊犬や護畜犬として働いてきました。
タタール人によってカスピ海や黒海に広められ、ヨーロッパ全域に知られるようになりました。
全身を10cm以上の被毛が覆っています。
原産：ルーマニア
体高：(オス)約70cm以上 (メス)約65cm以上
ルーマニアン・カルパチアン・シェパード・ドッグ【大型】
「カルピー」の愛称をもち、牧羊犬や護畜犬として飼われてきました。
2度の世界大戦で絶滅寸前まで追い込まれましたが、近縁種の血を借りて生き延び、交配などで元の姿に戻りました。
原産：ルーマニア
体高：(オス)約63～75cm (メス)約57～69cm
ブービエ・デ・フランダース【大型】
ベルギーとフランスにまたがる、フランドル地方原産の犬種です。
ブービエはフランス語で「ウシ飼い」を意味し、その名の通り、ウシの群れを誘導する優れた牧畜犬です。
原産：ベルギー、フランス
体高：(オス)約62～68cm (メス)約59～65cm
体重：(オス)35～40kg (メス)27～35kg
ランカシャー・ヒーラー【小型】
起源は不明ですが、イギリス北西部のランカシャー州でコーギー系の犬とマンチェスター・テリアを交配させて生み出された犬種だと考えられています。
ウシの踵(ヒール)を噛んで誘導することから、その名がつきました。
原産：イギリス
体高：(オス)約30cm (メス)約25cm
ブービエ・デ・アルデンヌ【大型】
ベルギー南部のアルデンヌ地方で生まれ、ブービエ・デ・フランダースと同じく、ウシ飼いの人々に大切にされた牧畜犬です。
猪や鹿など、大型獣の狩りで活躍することもありました。
原産：ベルギー
体高：(オス)約56～62cm (メス)約52～56cm
体重：(オス)28～35kg (メス)22～28kg
